一般社団法人 新木造住宅技術研究協議会(新住協)関西支部有志メンバーで構成するQ1住宅を施工可能な工務店・設計事務所、施工事例、イベント情報が満載

2017年10月27日プロの家づくりコラム

寝たきり

日本の平均寿命はご存知ですか?ある人に聞かれました。
平成27年発表の日本人の平均寿命は男性が80.79歳(前年80.50歳)
女性が87.05歳(同86.83歳)です。
これは何となく80歳と87歳で頭に入っている事でしたが、
次の質問≪日本の平均寝たきり期間は?≫の問いには
答えることができませんでした。。。
寝たきり期間なんて言葉すら考えてもいませんでしたから。
しかもその答えが男性9.2年 女性が12.7年だそうです。 寝たきり期間ですよ?

その原因はいろいろあると思いますが、工務店として無関係とは思えませんでした。
なぜならば、、、
例えば断熱材の施工精度がわるく、断熱効果のあまりない、適当な施工をされてしまった寒い家や隙間風の多く通る家は外気温の影響を受けやすく部屋の中が低温になりやすい。
そのため少しでも暖かくするために部屋の一部もしくは家の一部を暖房する事により家の中の温度差ができてしまいます。
(リビングの向こうの廊下を歩いて行った先にお風呂場がある間取り等)暖かい部屋と寒い部屋。
部屋間で温度差があるとどうしても血管の収縮が頻繁に行われ、ヒートショックにより心疾患や脳血管疾患がおこり最悪の場合、寝たきりになってしまうケースもあると思います。
交通事故による死亡者数よりもヒートショックによる死亡者数のほうが2倍~4倍あると聞きます。

先日ご相談にお越しになられたお客様は、大手HMさんの担当者は何を聞いても総額の話しかしてくれません。
一番びっくりしたのが、≪Q値というかUa値はどれくらいですか?≫お客様が質問したそうです。
その担当者の答えが≪うちは外壁がタイルだからそんな数値は関係ないです≫
って言われたようです。

気密って大切なんでしょうか?の質問には、
多少の風が通った方が日本的な建築ですって答えが返ってきたようです。。。
(少し古いですが日本○ね!ならぬ、HM○ね!ですね)

家づくりにおいて性能だけでは心地よい家は作ることはできませんが、最低限の知識や情熱は欲しいですね。
大手HMの良いところは確かにありますが、最低限お客様の不安感を増大させてしまう事はよくないです。
というよりも、家を単純な商品として売るのではなく、お客様が求めるものを創るという姿勢が欲しいですね。
家 という 命を守る箱 を創ることは責任重大です。
これからも地域工務店ならではの強み・情熱・姿勢をお伝えできればと思います。

健康寿命が真実を示す!ブログはこちら↓

健康寿命が真実を示す~日本は寝たきり?位~ (*_*)

投稿者プロフィール

mayukyou-komaki
愛知県で高気密高断熱住宅と不動産売買をさせて頂いております小縣(オガタ)です。高気密高断熱住宅の奥の深さを知ってからは建築に対する認識がガラッと変わりました。
難しい用語・聞きなれない言葉等が多く出てきますが、お客様にもわかりやすくお伝えできればと思っております


メニューへ
戻る

Copyright © 新住協関西支部Q1住宅部会  All Rights Reserved.