一般社団法人 新木造住宅技術研究協議会(新住協)関西支部有志メンバーで構成するQ1住宅を施工可能な工務店・設計事務所、施工事例、イベント情報が満載

2017年09月30日プロの家づくりコラム

高断熱住宅 夏と冬から設計を考える

日本には四季があり、地域によっても同じ季節でも温度差がかなりあります。
移り変わる季節を快適に過ごすための高断熱住宅はどの季節に力を発揮するのでしょうか?

温度は水と同じように高い所から低い所に移動します。
このあたりは自然の摂理ですので抗う事は出来ません(笑)そこで高断熱住宅は建物の断熱性能を高める事によって、外気温の影響を受けにくくした住宅です。
冬の場合では屋外は寒くて屋内は暖かいですので、屋内の熱が逃げにくくすることで一度暖まると温度が下がり難いくなります。
高断熱住宅は冬に力を発揮するといえます。

では夏はどうでしょう?同じ様に外気温の影響を受けにくいので一度冷えた屋内の温度は上りにくいといえます。
が、ここで注意しなければいけないのが、太陽の日射です。
太陽の力はすごく、上手く取り入れると高断熱住宅では冬、暖房器具の様な働きをしてくれて光熱費を下げる事が出来ますが、夏も同じ様に日射が入る建物では高断熱住宅があるが上にオーバーヒートを起こしてします恐れが出るのです。

夏も力を発揮するにはどうすれば良いでしょうか?そのためには窓に軒の出を出すことや庇を付ける事によって日差しをコントロールする事が求められます。
今の技術と伝統的な住宅のしつらえ、この二つを合わせる事によって、高断熱住宅は冬も夏も力を発揮する事ができます。
最近ではデザインから軒の出や庇のない住宅も見かけますが、その辺りを一度きちんと考えてからご計画を進めてはいかがでしょう?

投稿者プロフィール

谷中幹工務店 谷中 伸哉
和歌山県田辺市で設計士工務店をしてます。


メニューへ
戻る

Copyright © 新住協関西支部Q1住宅部会  All Rights Reserved.