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2017年10月14日プロの家づくりコラム

家の中の温度差(ヒートショック)で死亡

いなほ工務店の本(もと)です。

ここ関西では、家の中の温度差(ヒートショック)で死亡される方が、東北、北海道より多いのをご存じですか?
家の中の温度差(ヒートショック)とは、冬場トイレや脱衣所等の温度と暖房のされた居室との温度差の影響により起こる現象です。

一般的に脱衣所が寒く、温度差がある事は結構知られていますが、もうひとつ、トイレも問題なのです。
夜ふとんの中で寝ていると、寝具内は30~33℃位の温度になっています。そこからトイレに行くと、トイレが無暖房で8℃位となっていて、この温度差にて毎年多くの方が亡くなっています。
その人数は、交通事故よりも多くなくなっております。

東北や北海道では、冬場全館暖房される家が多く存在し、関西よりもヒートショックが原因の死亡者は少ないのです。
関西は、北海道等より当然温かく、意識が低い事が原因と考えられます。
換気方法や、床下エアコンシステム、ソーラーシステム等、関西においても家の中の温度差(ヒートショック)を無くすことは、実はそんなに難しくなく、設計が可能です。

勿論、高気密、高断熱は必要となります。
更に、高気密、高断熱、家の中の温度差(ヒートショック)を無くす工夫、以上3点セットの家に住むと、ヒートショックが原因の死亡者が減るだけではなく、更なるメリットもあります。
風邪をひきにくくなる。
光熱費が安くなる。単に暖房費だけではありません。
例えば湯船の温度ですが、3点セットの家は、冬場41℃から42℃位の給湯温度が最適となります。
現在冬場43℃から45℃程度の設定を行っていれば、明らかに断熱不足が原因です。
詳しくは書ききれませんが、冬場脱衣所が寒く、入浴が不快は、解決可能という事です。

投稿者プロフィール

株式会社いなほ工務店 本峰久
本(もと)峰久、大阪府豊中市生まれ、現在神戸市在住、建築、不動産を一筋に2006年に株式会社いなほ工務店を立ち上げました。高気密、高断熱、耐震等基本スペックを守りつつ、「拘りを持った家づくり」だけに縛られることなく、お客様のライフスタイル一番に考える家づくりを目指したいと日々、努力を重ねています。又、新築同様中古住宅のリノべーション、都市型3階建て等も得意としています。私自信、不動産業務も長年行っており、宅地建物取引士や不動産コンサルティング技能も取得していて、不動産にマツワルご相談もお気軽にどうぞ。


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