THEME01
関西でQ1住宅を建てようと
思ったきっかけは?

4月になっても雪が降る日があるような春先、新住協の理事を務める有限会社ダイシンビルド代表清水邸で、Q1HOUSEのメンバーで対談をこないました。
職人ばかり集まったQ1HOUSEで、どうすれば皆さんにより分かりやすくお伝えすることができるのか、試行錯誤の上の試みです。
今回の参加メンバーは、ADHOUSE岩佐・いなほ工務店本・大塚工務店大塚・すみれ建築工房高橋・ダイシンビルド清水・谷中幹工務店谷中・㈱丸協小牧支店小縣の7名。
ついつい専門用語を使ってしまいがちですが、Q1HOUSEメンバーの家づくりへの思いをお伝えできれば幸いです。

では始めます。
最初のテーマは、「なぜQ1住宅を建て始めたのですか?」

谷中:清水さんが建ててはったから(笑い)。っていうのは冗談で、本物の高断熱高気密住宅の心地よさを体感したからです。

大塚:冬寒いからです。
10月から4月まで寒い、秋口や春先も寒いって言われる方いらっしゃるじゃないですか。
半年間つらいってことじゃないですか。でも電気代とか考えると、エネルギーを使わない方法で何とかしてあげたいなって思ううちに、建築の性能を上げなあかんって答えに行きついた。

谷中:和歌山は温暖だと思われています。
自分達も温暖なところに住んでいるという意識もあるんですが、とはいっても冬はやっぱり寒くて・・・。

どれぐらい寒くなるんですか?

谷中:寒いなと感じるのは天気予報の最低気温が1とか2、最高が一桁の時が和歌山でもあるんです。その時はすごく寒いなと感じますね。
雪とか降るのは年に1~2回あるかないかで、今年は無かったですが。
そんな感じの地域でアパート住まいをしていました。
でもアパートは断熱施工がきちんとされていなかったのもあって、すごく寒くて子どもたちも朝なかなか起きてこれなかったのが、家を建ててみたところ朝起きるのが楽になったんですよね。
子どもたちに家の感想を聞くと一番最初に「あったかいところ」っていうんです。
やっぱり生活するうえで、家って気持ちよく過ごすべきところなのに、外の影響をとても受けるのってどうなんだって思ったんですよね。
寒さとか暑さとか外の影響を受けずに暮らせるってのは、大切なことなんだなって思ったんです。
もちろんデザインとか、他にも大事な要素はあると思いますが、それもすべて過ごしやすい家じゃないと意味が無いんじゃないかって体感したんです。

谷中幹工務店 代表:谷中 伸哉
和歌山県田辺市にある谷中工務店は、3代続く工務店です。現在は兄弟で経営されています。和歌山の気候風土が身に沁みついているため、高断熱高気密住宅+台風対策は当たり前と考えた家づくりを行っています。

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最初は、谷中幹工務店がQ1住宅を採用されたのはお父さん目線で、子供たちに快適に暮らせる場所を作ってあげたかったからですか?

谷中:最初はねQ1の高い断熱レベルには達していなかったんです。
でも断熱にすごく力を入れて家を建てているうちに、お施主さんの方からとても暮らしやすい、あたたかいって言ってもらえるようになったんです。
だからですかね、もっと快適って喜んでもらえる家を建てたいと思って、Q1住宅を建てるようになりました。

和歌山だからこそ気を付けている点ってありますか?

谷中:軒をしっかり出して、夏場の日光対策ですね。

和歌山だと台風とかも凄くないですか?

谷中:台風も凄いですし、夏の日差し凄いんで。
四角い家じゃなくて、軒や庇がしっかりある家が良いなと思いますね。
元々雨風凌ぐって意味とか、日本古来の屋根がある建物って綺麗し、それをすることによって夏と冬と、日光を味方にすることができますから。

高橋:座談会ぽくっていいね。
うちは、ランニングコストから家づくりを考えるようにお客さんに伝えてるんですね。
元々ゼロエネ始めたころって、仕様規定でトレードオフとか使って一次エネルギーゼロですよってことをやってたんですよ。
でもね、そういう家を建ててる本人は全然納得してなくて。
これほんまにゼロエネになってるんか?って思いながらも、仕様規定ではゼロエネなんですよね。
双方ともに、ゼロエネの実感が無い感じだったんです。
そういう疑問を持ってた時に、新住協に入ったんです。
そこで清水さんからQPEXでQ値から数値化をするんだと教えられたんです。
正しく数値化すると燃費が分かるようになって、エアコンのワット数が分かるようになる。
それが分れば太陽光発電はもっと小さくても良いよねとか、冷暖房費ももっと削減できるようになるねってことがだんだんリアリティを持ってわかるようになってきた。
お客さんにお伝えする時にも、漠然としていた時よりも格段に理解してもらいやすくなりましたし。
付加断熱まで関西で必要かな?と僕は思ってる部分もあるんですが、付加断熱手前までの一種換気は大事だと思いますね。
ランニングコストが大体わかるんで、資金計画も変わってくるんですよね。
だって無駄な電気代払い続けるなんて、ほんと無駄じゃないですか。

有限会社すみれ建築工房 代表:高橋剛志
いい家を作るのは、大工!をモットーに、職人起業塾を開講しているすみれ建築工房の高橋さん。常にいい家づくりの研究に余念がなく、実験ハウスという名の、様々な最新素材を試してみる建物を所有しています。丁寧に育てられた職人が建てる家は、お施主さんの希望が存分に詰まった高性能住宅です。

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ゼロエネって本当にゼロエネになるの?って思ってしまうのですが・・・。

高橋:昔国が進めてたトレードオフっていう、壁の断熱をしてなくっても屋根の断熱が分厚くて発電パネルが屋根の上にあればゼロエネにするっていう馬鹿な話が合ったんです。
実際お施主さんが住んでみるとそんなわけないって言うね。
今もその仕様規定のままやっているところが少なからずあるっていうのは事実ですね。

ゼロエネを多く建てられてる会社さんはございますか?

本:うちはそうですね。

やはり数値化すると全然違いますか?

本:一般の方って、何がゼロエネか分かってらっしゃらないんですよね。
お金やと思ってませんか?

違うんですか?
払うお金がゼロだって思ってるんですが。

本:全然違います。
意味がそもそも違います。
ゼロエネって、作るエネルギーと使うエネルギーが相殺されるのがゼロエネなんです。
だからお金はかかります。

株式会社いなほ工務店 代表:本 峰久
尼崎市と伊丹市のちょうど間に位置するいなほ工務店。地域密着を大切にしており、完成見学会のイベントの他、草花の販売や子供向けイベントなどを開催しています。「こんな時代だからこそ気軽に相談してもらえる工務店でありたい」という思いのままに活動されている、天然素材の高断熱高気密住宅が得意な工務店です。

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お金かかるんですか・・・。電気代ゼロだと思ってました。

本:かかります。
ゼロエネはどこから来てるかというと、地球温暖化から来ているんですね。
二酸化炭素を出さないためにゼロエネにしましょうって話なんです。

素人の考えですが、ゼロエネって自分の家で作った電気を、自分の家で使うと思ってるんですが、それも違うんですか?

本:そうじゃないんですよ。
作るエネルギーと使うエネルギーをゼロにしようってことです。
今は以前よりももっと細かくなってきて、そのエネルギーはどこで作られたか、作る時にエネルギーを使ってないかまで詳しくエネルギー計算するようになってきましたよ。
だから自分で使う分の電気を自宅で作ればゼロエネってわけじゃないです。

清水:「一次エネルギー」と、「使うエネルギー」がゼロってことです。

でも、お客さんって絶対それを理解していないですよね。

本:してないですよ。

そこから説明されているんですか?

本:僕はしますよ。
でも、じゃあいいですって言われることの方が多いですけどね・・・。

大塚:ゼロエネっていうのが・・・あぁ、僕今度からゼロエネ標準化するんですよ。
太陽光ただで載せてくれるっていうのが出来たんでね。
でもね、その話は経済産業省から出てる話なんで、どこまで本当なのか・・・って思うんですよね。
だからこそやっぱり基本は家の性能を上げるQ1住宅、高断熱高気密だと思うんです。
省エネ住宅に創エネを加えて、大きい電気屋やガス屋に頼らなくっても自家消費できるようになりましょうって未来にしたいんですよ。
建築屋がやることはとにかく高断熱高気密のスキルを上げて、高断熱高気密を当たり前にして、工務店はそんなんできひんって思われてるのを払拭したいんです。
それには日々建築の理科の勉強をすることが大事なので、こういう勉強会で知識を深めるってことが大事だと思ってるんです。
そうじゃないんですか?みなさん。

株式会社大塚工務店 代表:大塚 伸二郎
明石市にある大塚工務店は、現在で四代目。新築と並行して頻繁に行われている工事が、初代、二代目、三代目が建てた家のリフォームやリノベーション。これぞ地域密着の見本のような工務店です。常に当たり前を意識して建てられる家には、当たり前に「心地いい」があります。

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高橋:僕らゼロエネありきじゃないけど、地域密着の工務店って立ち位置は大事にしたいよね。
地域と一緒に生きていくっていう。
僕ら目指していくのは、地域が持続循環型の社会を作っていくことだって思うのよ。
それが理念の一つとしてあるので、家も自立循環型になるのが理想なんだよね。

大塚:あぁ、その言い方よく分かりますね。

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