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2019年11月29日プラン・暮らし方特集

Q1住宅だから叶う暮らし特集Vol01「変身する子供部屋」

Q1住宅は、家を1つの箱として考えています。
だから建てる時にも、1つの箱として建てます。
大黒柱のある1つの箱のメリットは、空間としてとてももったいない廊下を取り除くことができるほか、プランを自由に考えやすいという点があります。
Q1住宅だからこそ叶うプランの特集1回目では、そんなメリットを生かして作られた、個室(子供部屋)をご紹介します。

1:今を思いっきり楽しみ、将来真っ白に変わるお部屋

神戸市 オーブルホーム フレッチモロッコインテリアの家

家族の大切な思い出だからお子さんの思いも取り入れた部屋作り

子供部屋は、子供にとってとても大切なお城です。
2つ並んだ子供部屋の壁を一面だけ色を変えることで、それぞれの好みを取り入れた思い入れの強い、自分だけのお城として完成することができます。

面白い工夫は、「1面だけ」という部分。

全面ピンクにしてしまったり、ブルーにしてしまうと子供っぽくなりがちですが、1面だけのアクセントウォールにすることで、お洒落テイストな子供部屋に仕上がります。


子供部屋は子供が巣立った後には、小さな使い勝手の悪い個室へと変わってしまいます。
でも、最初の一工夫で簡単に変身させることも可能なのがQ1住宅の魅力の1つです。
こちらのお家では、「1面だけ」色が違う壁を背中合わせにすることで、壁をとってしまえば真っ白な大きなお部屋へと変身することが可能です。
事前に壁を外すことを想定して設計されているので、取り外す際にも耐震性などの心配は一切ありません。

家を建てるという事は、大金を使いこれから一生暮らす場所を作るという事です。
ほとんどの方は一生に一度のイベントだからこそ、ぜひお子さんとの大切な思い出にしてほしいと考えています。
可能であればお子さんにもぜひ家づくりに参加していただきたいと思いますし、自分たちの意見が採用されたときの嬉しさは子供心にもきっと格別だと思います。

でも、そのお家でずっと暮らし続けるのはお家を建てられたお施主さんです。
子供が巣立った後には、様々な用途で活用できる真っ白な広々スペースに変えて好きなことに使う。
子供の意見を取り入れつつ将来を決めない家づくりができるのは、注文住宅の特権と言えそうです。

こちらのお家は、完成見学会のレポートがご覧いただけます。こちらよりどうぞ。

2:不思議な部屋は、なんにでも変身できる部屋

大阪府 ダイシンビルド 茨木市下穂積の家

まだまだ先の未来だからこそ、全部詰め込んだ不思議な部屋を作る

扉が2つ、梯子が2つ。ロフトの入り口も2つ。
こんな不思議なお部屋は一見無駄にも見えますが、実はとても効率的な作りになっています。
子供が増えると兄弟げんかも増えます。
一方だけロフトが付いていると、それだけでもけんかの原因には十分です。
未来が決まっていないからこそ、子供部屋は真っ白のままにするのではなく、全部多めに作っておく。

完成した壁に新たに扉を作ろうとすれば、かなりの費用が掛かりますし。ロフトも同様です。
しかし、子供部屋を分けたいと思ったときに壁を付け足すだけならとても簡単です。
構造計算もいらず、とても器用な方ならDIYで作ることも可能ではないでしょうか。
後付けするのが面倒なものは最初にすべて作っておく。
これも新築注文住宅の特権です。

そして、家を建てる際にドアを増やしたり、梯子を増やしたり。
ロフトの入口を増やすことは、費用に大きく影響することはありません。
逆に完成した家に新たにドアを取り付ける場合、見積もりを取り職人を呼び、プロに作業をしてもらうとなるとかなりの費用が掛かります。
壁を壊す必要もあるので、希望の場所にドアがつけられるとも限りません。
未来がまだ真っ白な場合は、全部多めに作っておくと後の手間が減り、お金も節約できるのでお勧めです。

3:主がまだいないからすべて平等な部屋

尼崎市 いなほ工務店 4本の木陰さくら号地

今はまだ主がいない部屋だから、すべてが平等な部屋にする

こちらのお家は、いなほ工務店のモデルハウスとして建てられたもののため、上で紹介した2軒とは少し違います。
お施主さんのいないお家は、お施主さんの暮らし方から考えた家づくりはできません。
そのため、一般的に『暮らしやすい』と思われる工夫が随所に施されています。

プランとしては3LDK。
1階に和室、2階に主寝室と個室が配置されています。
今回の特集に当てはまるのは、もちろん個室の方です。
モデルハウスは建てる際に住む人がいない家だからこそ、今後どんなご家族が住むことになるのかも分かりません。
だからこそ、こちらの個室は面白いほど平等に作らています。
部屋の方角も同じ、区切った際の部屋のサイズも同じ、窓のサイズも枚数もすべて同じ。
2枚の扉の間にある柱には背中合わせに照明のスイッチが取り付けられており、この柱に壁を設置するだけですぐに部屋を分割することができます。
工夫が一切無いように見えて、誰でも暮らしやすい変わる子供部屋になっている点がとても面白いと思います。

こちらのお家は現在(2019年11月30日現在)見学が可能です。
実際に自分の目で見て体感したいと思われた方は是非こちらから見学のお申込みをお願いいたします。

まとめ

戦後の日本では●LDKという言葉が主流になり、小さなお部屋がいくつもある家が一般的となりました。
しかしこの小さなお部屋。子供と共に暮らしている間はとても大切な空間であり、子供部屋が無い場合家族間で無駄な争いが起きることもしばしばあります。
我が家でも、息子の受験の際には子供部屋があって本当に良かったと思いました。
少しの物音でもイライラしてしまうほど追い込まれた子供には、一人になれる空間がとても大切だったようです。
でも子供が大きくなり、巣立っていったとき・・・この子供部屋はとても無駄な空間へと変わりました。
小さな子供部屋。有効活用しようにも、子供に最適なサイズであった6畳前後のお部屋ではあまり活用法が見つかりません。
結局子供の物をそのままに、捨てられない物を少しずつ置いていく間に物置へと変わりました。

そしてこの子供部屋は子供が家庭を持った時にとても残念な空間へと変わります。
そう、子供が家族を連れて帰ってきても、家族全員で寝るにはとても窮屈なお部屋なんです。
子供一人のためのお城だったのですから当然ですが、やはりとても勿体無く感じます。
オーブルホームの真っ白に変わるお部屋や、ダイシンビルドの全部2つあるお部屋は、「将来を決めてしまわない」からこそ自由な使いかたが可能です。
せっかく注文住宅を建てるのなら、生涯にわたって有効活用できる子供部屋にされてはいかがでしょうか。
建てる際にプランナーや設計士に伝えておけば、今と将来にわたって一番無駄がなく、費用が抑えられる方法を考えてくれます。

余計な出費や無駄な空間をなくすためにも、実家の自分の部屋は今どうなっているかな?と考えながら、未来まで考えた子供部屋づくりをぜひ行ってくださいね。


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