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2017年07月11日

通風考慮した高気密高断熱リフォーム

高断熱高気密の建物は 決して窓を開けるなということではありません。窓をあけて通気を即すRF物件があったので紹介します。 暖かい空気は軽いので上昇して2Fの天井に貯まり、天井材が温まってしまいます。 夏には天井の部材が蓄熱しないようにすることが快適を生むポイントです。 そのためには、できるだけ空気の流れる構造にしておき、2Fの一部の窓の位置を天井いっぱいの高い位置に取付ます。 その窓を開けることで、2F天井に暑い空気がたまらないようにします。 個室にはランマが取り付けてあって、写真はガラスランマ戸ですが暑い季節は常に開放しておきます。 床にはスリットがきってあって、上下階の空気の通りを促進させます。 2Fの上窓から暑い空気が出て行くことで1Fの窓から新鮮な空気が入ってくる仕掛けです。 冬はこのスリットが暖房に役立ちます。 1F和室のランマには、すだれランマにして、すぐ1F天井(2F床)スリットを通して暑い空気は上に抜けるようにしています。 暑い空気を溜めないことです。 子供部屋は現段階では家具で仕切っており、上はあいております。 この家具はキャスターで動かせるようにしているので今は一部屋で大きく使うように壁際に本棚を設置しています。 リフォームといえど、断熱スペックは新築と同じ、仕上がりも新築と同じです。 幾分構造で抜けない柱等はありますが、かえってそれが今までにないプランを生み出す面白さもあります。 ただたんに綺麗にする世界ではなく、新築となんらかわらない住み心地の 高断熱高気密リフォームをおすすめします。 AD HOUSE  岩佐    

投稿者プロフィール

adhouse
「家は施主様にとって一世一代の買物」という言葉がありますが、私はそうは考えていません。



住まいは50年、100年先にも通用する構造の強さと、省エネシステムなどテクノロジーの進化に合わせて設備をアップデートできる仕組みさえ備えていれば、世代を超えて住み継ぐことができると私は考えています。

その子どもたちにまで大切に受け継いでもらいたいと願います。


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