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2019年06月20日家づくりをお考えの方へ

お金の話

家づくりを考えた時、お金の話は最重要課題となります。
今回は、家づくりで失敗しないためのお金の考え方、お金の配分についてお伝えいたします。

  • お金の考え方失敗したらどうなる?
  • 土地から探す場合のお金の配分は?
  • 土地は持っている場合のお金の配分は?
  • 失敗しないためにできること

お金の考え方失敗したらどうなる?

家を建てる際、どうしても建物に目が行きがちです。
理想の間取りや憧れのキッチンなど、お金をかけたい部分ばかり、その上普段ではなかなか目にする機会のない金額が並ぶのが家づくりです。
総額数千万円の買い物なので当然ですが、数万円程度なら抵抗がなくなる金額が並びます。
これぐらいと思っているうちに金額は上がり続けますが、家族で話し合ってもどこも削る場所がないからこのままで・・・なんてこともあります。
ローンが下りなければ問題はありません。
問題はローンが下りてしまった場合にあります。

毎月の返済に追われ、生活を楽しむどころの話ではなくなります。
最悪の場合はローンが支払えなくなり、家を売らなくてはいけないこともあります。
家を手放した後もローンの支払いが続いているなんて話も少なくはありません。

ローンに追われるだけの不幸な家にならないためにも、大切なのはしっかりとした資金計画です。
まずは無理のない総額を算出する必要があります。

土地から探す場合のお金の配分は?

土地取得に関する費用
  • 印紙代
  • 仲介手数料
  • 所有権移転登記費用
  • 地目変更登記
  • 固定資産税
付帯工事費用
  • 地盤調査費用
  • 仮設工事
  • 外部給排水工事
  • 実施設計料
  • 確認申請費用
  • 各種検査機関検査費用
  • 瑕疵担保保険料
税金・登記費用
  • 契約書印紙税
  • 表示登記費用
  • 保存登記費用
  • 滅失登記費用
  • 抵当権設定登記費用
借入諸費用
  • 融資手数料
  • 印紙税
  • 保証料
  • 火災保険料
  • 団体信用生命保険料
※表1:土地から探す場合の必須費用項目

自己資金+住宅ローンで土地を取得してから家を建てようとした場合、最低限「表1土地から探す場合の必須費用項目」に書かれている費用が発生します。
注意していただきたいのは、この表には取得した土地に古家が建っていた場合の解体費用や、地盤改良費等は含まれていません
解体費用や地盤改良費が必要なった場合、更に追加の費用が必要となります。
引っ越し費用や新居で新たに必要になってくるものの購入費なども含まれていません。

表にあるのは、土地を取得して家を建てようとした際に、最低限必要な費用です。
予算オーバーの家づくりは、後の生活に影を落とすことになります。

土地を取得して家を建てる場合は、
総予算ー諸経費ー建築費=土地代
を忘れずに、土地探しを行ってください。

土地は持っている場合のお金の配分は?

付帯工事費用
  • 仮設工事
  • 外部給排水工事
  • 実施設計料
  • 確認申請費用
  • 各種検査機関検査費用
  • 瑕疵担保保険料
税金・登記費用
  • 契約書印紙税
  • 表示登記費用
  • 保存登記費用
  • 滅失登記費用
  • 抵当権設定登記費用
借入諸費用
  • 融資手数料
  • 印紙税
  • 保証料
  • 火災保険料
  • 団体信用生命保険料
借入諸費用
  • 仮住まい費用
  • 引っ越し代
  • 仮住まいの賃貸料金
  • 仮住まいの敷金礼金
※表2:土地を持っている場合の必須費用項目

すでに持っている土地に自己資金+住宅ローンで家を建てようとした場合、最低限「表2土地を持っている場合の必須費用項目」内容の費用が発生します。
表にある費用には、土地から購入する場合と違い、土地の取得に関する費用が書かれていません。
ただし、建て替えの場合は仮住まいを用意する必要があります。
解体工事からお引渡しで、最短でも4ヶ月以上はかかります。
仮住まいで生活する間の賃貸料と、2度の引っ越しにも費用が発生するのでご注意ください。

すでに持っている土地に家を建てる場合は、

土地を取得して家を建てる場合は、
総予算ー諸経費ー仮住まい費=建築費
を忘れずに、建物の予算を考えてください。

失敗しないためにできること

家づくりの資金計画はどこに相談するかによっても上限が変わってきます。
銀行ならローン上限いっぱいの額を提案してくることが多くあります。
ハウスメーカーでも同様です。
不動産屋に相談した場合は、高い土地を進めてくることことが多くあります。
逆に工務店に相談した場合は、安い土地に高い家を建てることを進めてくることが多くあります。

結局のところどこに相談しても、自分たちの利益が大きくなる回答がほとんどです。
見極めるための目安としては、家の大きさや誂えは自分たちにとって適正なのか。
土地の広さや立地は、自分たちの暮らしにあっているのか、背伸びしすぎていないのかなどをしっかりと考えることです。
合わせて、今後の生活がどう変わっていくのか、子供がいる場合は子供の教育をどうするのか等、家づくりの際に共に考えるのが最適です。
その際、家のランニングコストも考えておくことをお勧めします。
ランニングコストとは、家の塗り替えや屋根の塗り替えなどの管理維持費のほか、暮らしている間は払い続けることになる光熱費も含まれます。
電気代が1か月1万円違う場合、実は1年間で12万円。
家を一度建てると最低でも30年といわれるように、30年では360万円の差が生まれます。
毎月払っているから気が付きにくい光熱費は、これから先も更に値上げが続くといわれています。
ぜひ家づくりの際には、忘れられやすい光熱費も加味した家づくりをお勧めいたします。


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