無垢杉床板の勧めとメンテナンス

こんにちは、和歌山県田辺市の工務店『谷中幹工務店(たになかみきこうむてん)』の谷中伸哉です。当工務店では床材には無垢の床板をお薦めしております。無垢の床材は出来上がった直後はもちろん時を経て得る事の出来る味わいは正しくアンティークのソレそのものであり、ご家族とともに時間を過ごしてゆく住宅には持ってこいだと考えてます。

無垢の床材には針葉樹系の杉や桧、広葉樹系のオークなどがあります。どちらが良いかは好みなどもありまして、私個人も正直甲乙がつけ難いです(笑)今回取り上げるのはそのなかでも針葉樹系、杉材。杉材は心地良い歩行感(やわらかさ)とその暖かさからファンが多く当工務店でもよく採用される床材です。これらの特徴は杉の繊維が空気をたくさん含める事の出来る『多孔質』である事から得られるものです。グラスウールなどの断熱材は空気を閉じ込める事によって断熱性をえていますが、杉材にも同じ様な事がいえるのです。

杉無垢床材のお家 こちらでは厚み3センチの厚板を張っています。触れた時の素材感が心地よいです。

しかし(やわらかさ)はヘコミ易いというデメリットへも繋がっていきます。広葉樹系の方が堅いのでキズがつきにくいですが、どうしても冷たい印象を受けます。この辺りが甲乙つけ難いところです(笑)どちらが良いかは実際に手に取ってみたり踏んでみたりして体感して頂く事をお勧めします。住宅のなかで一番触れる所は床です。一緒に時間を過ごす事の出来るパートナーをじっくり探してみて下さい。

ですけども、この床のへこみは比較的簡単に直す事も可能です。木の繊維を傷つけたような深いものは難しいですが、少々のへこみは直す事ができます。へこんだ部分に濡れたタオルなどをあてがってアイロンをあててあげるのです。杉の繊維には空気が多く含まれていると前述しましたが、温めてあげる事でそれが膨張し柔らかい木の繊維を押し戻してくれるのです。これも杉の柔らかさの賜物の一つです。こうやって住まいに手をかけてあげて共に成長するのが、一つの豊かな暮らしのあり方だと考えています。くれぐれも目立たない所で試運転してからやってみて下さい。

金槌でサンプルの床材を叩いたへこみ。大きくへこんでいるのは分かります。

先ほどのやり方で直した床材。すっかり目立たなくなっています。

 


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